和楽器の買取事例：三味線｜買取価格2万円

弦楽器と聞けば、多くの人はギターやバイオリンなどを想像するでしょう。でも、日本の楽器である三味線も忘れてはいけません。今回は、広島リサイクル買取王での三味線の買取事例をご紹介します。

今回の買取品：三味線

品物：三味線
状態：破損あり

和楽器の代表格・三味線です。革が破れてしまっているため、張り替える必要があります。また、糸巻きやバチも付属していません。実質本体だけの状態でした。今回は2万円で買い取らせていただきました。

「こんなのジャンク品じゃないか」と考えてはいけません。後述するように、高価な三味線は非常にいい素材を使用しているため、本体だけでも価値があります。そもそも、糸や革は修繕しながら使うものなので、本体が無事であることが1番重要なのです。価値を知る方にとっては、むしろお得感のある品物かもしれません。

三味線は戦国時代に誕生。実は高価な素材の塊

三味線のルーツは、中国の弦楽器である「三弦」に見ることができます。戦国時代に三弦を改造して三味線が生まれたとする説と、琉球（沖縄）で三味線に作り変えられて日本に伝来したとする説がありますが、戦国時代以降に広まったことは疑いありません。そのため、尺八や和太鼓に比べると新しい楽器なのです。

三味線は、和楽器の中では最も普及したものの一つで、庶民の楽器というイメージがあります。しかし、決して安価な製品ではありません。本体は紅木（コウキ）、紫檀（シタン）、花林（カリン）といったアジアの高級木材。革は主に犬、高級品は猫の皮。糸は絹、糸巻きは黒檀や象牙。バチはべっ甲。まさに高価な素材の塊といえます。

近年では、革の代わりに合成紙を用いた安価な製品も生まれていますが、本格的に三味線を学ぶ人は高級品を求めるでしょう。新品は安くても5万円ほどするため、状態のいい中古品は喜ばれます。